通勤、通学、買い物と便利なバイク(原付)ですが、販売不振とのニュースが入ってきました。
背景には何があるのでしょうか?
バイクの販売不振 「原付」が半減、駐車場不足も課題
出典:blogos
原付一種(50cc未満)が最近の10年で半減した?
原付には1種と2種に分かれていて、1種は50cc未満のバイクです。
スポンサーリンク
マスコミ(ニュース)的には「ミニバイク」と呼ばれているものですね。
交通事故などのニュースではよく耳にするのではないでしょうか?
2種は51ccから125cc未満のバイクでどちらも「原付」です。
筆者はバイクバブル世代ですが、同時に高校生のときは「3ない運動」(免許を取らない、買わない、乗らない)のスローガンで学校が取り組んでいた時代もありました。
今では懐かしいですが、当時は現在みたいにネットやゲームなどが無い時代でバイクは男子高校生の憧れで、同級生とバイクの話しかしていなかったような気がします。
50cc未満の原付1種が2005年には47万台、2014年には22万台で半分以下になっています。
少子高齢化の影響も勿論あるとはおもいますが何故ここまで減ってしまったのでしょうか?
原因1(交通ルールの問題)
原付1種は昔設定された「原動機付き自転車」という古い法律によって誕生しました。
法定最高速度の限度は時速30km。
現在の道路交通事情やバイクの性能を見ても改正する必要はもうそろそろあるのではないでしょうか?
警察(特に白バイ)のカモになっているような存在の原付1種。
大きな交差点(3車線以上)での2段階右折という法律もあり、余計に危ないのでは?と思ってしまいます。
原因2・免許制度の問題
普通自動車免許を取得すると同時に原付1種免許ももらえる?というのも改正必要かとおもいます。
自動車とバイクではバランス感覚や視点が異なりますので、分けたほうがいいですね。
原付1種だけでも免許の取得はもちろんできますが、乗ったことも無い人に免許を与えるというのは交通事故を防ぐ、人命的にも改正したほうがいいでしょう。
中には普通免許で原付2種(125cc)まで乗れるように働きかける業界団体もいますが私は反対ですね。
スポンサーリンク
原因3・駐車場(月極/一時)の問題
昔は現在よりもバイク専用の駐車場はもっと少なかったように思いますが、「駐車違反」での取り締まりも少なかったです。
自動車とは違いバイクは見逃されていたような感じでした。
違反は違反なんですけどもね。
最近では、東京、神奈川、大阪など都心部での二輪車に対しての取締りが大きく増えました。
ライダーにとっては、停めたくても「停める場所が無い」のです。
バイクは自動車と違って排気量で随分大きさ(駐車スペース)が異なります。
自動車なら軽自動車と普通車だけですが、バイクは50cc未満と大型車(1,000ccクラス)では重量も何倍も異なります。
駐車場においてはショッピングセンターなどではこのごろは大型車も駐車できるようになりました。
駅などの自転車・バイクの駐輪スペースを見ると自治体によっても異なりますが、50cc未満の1種原付はokでも2種(125ccまで)は停めれない場所が大阪などでは多いようにおもいます。
車種によっても違いますが、例えばホンダのスーパーカブ。
現行の車種では1種と2種での車体差がないのです。
しかし、ルールで停めれないという矛盾が発生しております。
駐車違反をしたくなくてもしなくては駐車(駐輪)ができない。
停めれば駐車違反切符を切られてしまう。
こういう現象が原付に対するマイナスイメージを消費者が抱き、販売不振を生むのでしょうね。
さらに最近では電動自転車の普及によっても販売不振の原因になっているとおもいます。
免許は不要・ヘルメットも不要・保険も不要(強制ではない)、税金も要らない。
パワーアシストも昔よりは強力で遠くまで行くことができる。
駐輪場もバイクのように排気量で制限されない。
バイクの販売メーカー(ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキなど)は売りたいのでしょうけども交通規制や駐車場問題で課題はこの先も多く販売増加は難しいといえるでしょう。
以下のリンク先ではバイクの駐車場(一時/月極)を公開されています。
大阪(梅田)や東京など都心部へバイクで出かけるときは便利なサイトですね。
日本は世界有数のバイクの生産国ですから規制を緩めて「駐車場がない」状態をもっと緩和してほしいですね。
全国バイク駐車場案内 | 日本二輪車普及安全協会
http://www.jmpsa.or.jp/society/parking/